アドバイザーからの講評

滞在時間をプロジェクションマッピングによりソフトに認識させる対策は独自性が高く、受容性の高いアイデアであり、評価できる。

共感性

強要せずに行動変容を促すという考えは受け入れられやすい。また、外国人や障がい者にも理解しやすく、ダイバーシティの観点からも汎用性は高い。なお、どのようなストーリーのムービーが効果的であるのかを示すことで、より理解が得られるものと考えられる。

実効性

映像や音で滞在時間を知らせることは、他の客からの反応を期待することもでき、長時間の飲食を防止する力は強いと思われる。また、このアイデアであれば、時間制限もフレキシブルに変更できるため柔軟性も高い。一方で、強要する感じではなくても、時間が経過したことを周囲の客にもわかってしまう扱いは不快と感じる場合もあるので一定の配慮が必要かもしれない。

独創性

言い出しにくいことを映像等でソフトに知らせ、お店と利用客双方に精神的なストレスを与えない演出が、とてもユニークで新しい。

実現性

既存技術で対応可能なアイデアである。一方で、コストや店内のレイアウトの点から、プロジェクションマッピングや映像を投影できる店舗は限られると考えられ、音楽で時間経過を知らせるなど、広く活用される提案もあるとよい。また、利用客によって時間経過が異なるので、それぞれの席にどう知らせるかといった工夫も必要。

アドバイザーからの講評

教室の着席位置を講義ごとに色で区分するアイデアはシンプルでわかりやすく、省力化にもつながる効果が期待できるほか、学校以外の会議やイベントでも活用できるアイデアであり、評価できる。

共感性

座らない席を特定・固定してしまうのではなく、席の色分けという単純な手法によって感染リスクを下げつつ、消毒作業も効率化するアイデアは、席の利用者にとっても管理者にとっても受け入れられやすい。

実効性

色区分によりソーシャルディスタンスを守るとともに、着席前の状態を管理することで、感染防止効果の向上が期待できる。なお、着席前後に手指消毒を実施するとともに、着席場所以外への接触や咳などによる飛沫付着なども考えられることから、教室の配席（机の配置）によっては、席を使用する前後に周囲を消毒することが必要。

独創性

わかりやすく、省力化につながる簡便な方法でユニークな発想。また、単純な対策であるが、よく気が付いたアイデアと言える。

実現性

３色であれば３倍、２色であれば２倍の座席の余裕が必要であり、講義やイベントなど参加人数の管理が可能な会場に限定されるが、簡単に実現できるアイデアなので取り組みやすいと思われる。なお、導入には感染対策の基本を理解する必要があり、着席前後に手指衛生を実施するなどして、着席場所以外への接触や飛沫付着を防止する必要がある。また、色を判別できない方のために、形で表現したり、点字を加えるなどの工夫も必要。

アドバイザーからの講評

お酒を飲むとつい大声で話してしまう人は多く、客観的なデータに基づき、ゲーム感覚で飲食店での大声を抑制しようとするアイデアであり、評価できる。

共感性

ゲーム感覚で楽しく感染対策に取り組めるアイデアであることから、年齢や性別・国籍など問わず広く受け入れられやすい。また、特典があることで、参加しようとする意欲も高まると思われる。

実効性

客観的なデータに基づき利用客の大声を抑制するものであり、飛沫による感染拡大防止につながる。また、ゲーム参加の条件に入店時の手指消毒やマスク会食の実践を付加することにより、一層の感染防止効果向上が期待できる。なお、途中で一定音量を超えてゲームオーバーとなってしまった場合、それ以降の大声を抑制するインセンティブをどう確保するのか工夫が必要であるほか、設定する音量は、感染対策の観点から、55デシベルより低い50デシベル又は45デシベルとする必要がある。

独創性

ゲーム感覚で感染対策への意識を高め、インセンティブを与えて確実な実践につなげるのはユニークなアイデア。また、アプリを使用して管理することでお店の負担をなくすのは新しい視点である。

実現性

既存技術の応用で設置可能である。なお、スマホを使用する場合、持っていない利用客への対応については工夫が必要。

アドバイザーからの講評

デジタル技術を利用し、出席者の確認と検温・手指消毒の実施を組み合わせたシステム構築によって、学校などでの感染対策を効率的に行うアイデアであり、評価できる。

共感性

多くの人数が集まる大学の講義では、検温や手指消毒などの感染防止行動を実践していない学生もいるため、手指消毒等を徹底して講義での感染リスクを低減させるためのアイデアは受け入れられやすい。

実効性

検温や手指消毒を行わないと出席確認がされないシステムとすることで、講義への参加前の感染防止行動の実践が促され、感染リスクの低減につながる。なお、出席確認時に手指消毒を確実に実践してもらえない可能性があるため、例えば、手指消毒の実践を画像認識や消毒器の作動でチェックする機能も付加できれば、効果がより高まると思われる。

独創性

出席確認と感染対策を結び付けるとともに、バーコードを用いることで個人の平熱と比較して体温を管理するというのは面白いアイデア。

実現性

出席確認機能付き検温器の開発は技術的に可能と思われる。また、IT技術を使った方法は、学校に限らず、会議やイベントなど多方面での活用も想定される。なお、各学校のニーズに合わせつつ、汎用性のある機器とすることには難しさもあると思われる。

アドバイザーからの講評

大規模イベントにおいて、デジタル技術を活用して、退場順序などの情報を正確に伝達し、退場時の混雑や密を生じさせないようにするアイデアであり、評価できる。

共感性

イベントにおける退場時の混雑による感染リスクの高まりは、多くの人が不安を感じている課題であるため、退場の方法を参加者それぞれに正確に伝え、それに従うことで混雑を回避するアイデアはわかりやすく、理解が得られやすい。

実効性

大規模イベントの場合、会場内のアナウンスや貼り紙などでの退場案内では、情報が行き届かない可能性があり、スマートフォン等に送信することで、正確な情報が伝達でき、密にならず、整然と退場することで感染リスクの低減に効果がある。なお、指定席ではないイベント時の対応方法は検討が必要であるとともに、指示に従わない参加者が現れないような工夫が必要。

独創性

ソフトに参加者を誘導しようとするユニークなアイデアである。また、退場時の混雑を回避するためには順序だけではなく経路も重要であることや、イベント終了後は興奮して大声になりやすいため、より退場の管理が必要であることに気が付いた、独自の視点が盛り込まれたアイデアとなっている。

実現性

イベント主催者などは、購入した座席番号などの情報を保有しているため、QRコードなどによる管理や情報の伝達は容易である。なお、スマートフォン等を持っていない参加者にも正確に情報を伝達するための工夫が必要。

アドバイザーからの講評

お酒を飲むとつい大声で話してしまう人は多く、客観的なデータに基づき、ゲーム感覚で飲食店での大声を抑制しようとするアイデアであり、評価できる。

共感性

ゲーム感覚で楽しく感染対策に取り組めるアイデアであることから、年齢や性別・国籍など問わず広く受け入れられやすい。また、特典があることで、参加しようとする意欲も高まると思われる。

実効性

客観的なデータに基づき利用客の大声を抑制するものであり、飛沫による感染拡大防止につながる。また、ゲーム参加の条件に入店時の手指消毒やマスク会食の実践を付加することにより、一層の感染防止効果向上が期待できる。なお、途中で一定音量を超えてゲームオーバーとなってしまった場合、それ以降の大声を抑制するインセンティブをどう確保するのか工夫が必要であるほか、設定する音量は、感染対策の観点から、55デシベルより低い50デシベル又は45デシベルとする必要がある。

独創性

ゲーム感覚で感染対策への意識を高め、インセンティブを与えて確実な実践につなげるのはユニークなアイデア。また、アプリを使用して管理することでお店の負担をなくすのは新しい視点である。

実現性

既存技術の応用で設置可能である。なお、スマホを使用する場合、持っていない利用客への対応については工夫が必要。

アドバイザーからの講評

二酸化炭素濃度の測定が換気の徹底につながっていない実情を踏まえ、ランキング形式により効果的な換気を競わせて、学校全体で感染防止対策の広がりを進めるというアイデアであり、評価できる。

共感性

教室の換気状況を客観的なデータで示すことは理解や共感が得られやすく、北海道の寒い気候によって換気は怠りがちであるため、道民にとって重要なアイデアである。

実効性

学校だけではなく、二酸化炭素濃度測定機器を設置している企業や病院などにおける感染対策の効果を高められるアイデアであり、データに基づいて行動することで、感染予防にとても役立つと考えられる。また、教室ごとに競わせることで、単に二酸化炭素濃度を測定するよりも、感染対策の実効性の向上が期待できるとともに、個人ではなく、チームワークが問われることも感染対策上、価値がある。なお、二酸化炭素濃度が基準値以下であれば問題ないので、平均値を比較してランキングする方法には工夫が必要なほか、競うことによる厳冬時の換気のしすぎには注意が必要。

独創性

二酸化炭素濃度の測定という簡便な手法を用いて競わせることにより、換気方法を積極的に調べたり、意識を高めることにつながる効果的なアイデアである。

実現性

二酸化炭素濃度測定機器を設置するだけの容易なアイデア。ただし、公平な競争とするために各教室の条件を同じにすることが必要である。また、測定機器を設置している学校・教室でのモデル実施に限定されないような工夫も必要。

アドバイザーからの講評

飲食店に普及する注文用タブレットと騒音を知らせるアプリなどにより、飲食店で大声を出す客に自らの行動を気付かせて抑制しようとするアイデアであり、評価できる。

共感性

お酒が入るとつい大声で話してしまう人は多いことから、それを客観的なデータに基づいて知らせてくれるのは理解されやすい。また、日本語で伝えるだけでなく、アイヌ語でも優しく語りかけるのは北海道らしいアイデア。

実効性

アプリからのアナウンスを、地域やお店の雰囲気に合った声やコメントにしたり、方言などを使って楽しく知らせるといった工夫も可能で、気まずい雰囲気にならないように注意することで飲食時の大声の防止につながると考えられる。なお、ダイバーシティの観点から、音だけではなく光や映像も加えて、外国人や障がい者にも理解できるようにした方が良い。また、入店後の経過時間も表示されると、飲食時の感染対策がより意識されると思われる。

独創性

お店のスタッフが言いづらいことを、設備が代わりに知らせるアイデアはユニークである。また、アイヌ語での語りかけは独自性の高いアイデアと言える。

実現性

注文用タブレットのないお店でも、騒音測定機器と音や光を出す機器を組み合わせたシステムとすることで設置も可能と思われる。

アドバイザーからの講評

キャラクターを活用することで子供が自発的に感染対策を実践するよう誘導するだけではなく、同伴する保護者が子供に感染対策について教えるよいきっかけにもなるアイデアであり、評価できる。

共感性

オミクロン株による子供への感染が拡大する中、理解されやすく、エンターテインメント要素を取り入れることで楽しめる工夫もされている。また、より共感性を高める観点から、北海道らしいキャラクターを活用することが望ましい。

実効性

感染対策の基礎となる手指衛生を子供にも行ってもらえるアイデアであり、ハンドソープなどにも使えるため、手指消毒の実践や徹底に効果的。また、企業やイベントなどでの展開も考えられる。なお、キャラクターや音声内容を定期的に変えるといった工夫をすると、飽きられない、持続可能なものとなり得る。

独創性

単純なアイデアではあるものの、子供に焦点を当てたユニークな対策であり、今までにない取組である。

実現性

難しい技術を要する方法ではなく、メーカー側の協力・支援で実現可能であるが、子供が使いすぎて目に入らないような安全面での工夫が必要。

アドバイザーからの講評

学校生活において、給食時間は感染リスクの高い場面の一つであることから、感染リスクを低減するため、給食時間中の工夫により黙食を励行し、飛沫による感染リスクを低減させようとするアイデアであり、評価できる。

共感性

黙って給食を食べるのではなく、映像や音楽などを観たり聞いたりすることで話をせずに給食を食べる方が、生徒にとっても受け入れられやすい。黙食を徹底するために、強制や注意喚起ではなく、興味のある放送を流すという手段は理解されやすい。

実効性

黙食をクラス全員で実践することにより、給食時間の飛沫による感染防止の強化につながるアイデアである。なお、生徒によって興味が異なるため、いかにみんなが興味を持つコンテンツを提供できるかが重要。

独創性

黙食を徹底するために、強制や注意喚起ではなく、興味があるコンテンツを活用する視点は新しい。

実現性

給食時間に映像や音楽等を流すこと自体は容易であるものの、給食は毎日のことなので、全員を飽きさせないコンテンツを数多く用意することが必要。

アドバイザーからの講評

北海道の冬のイベントでは、屋外で飲食を提供するものも多く、寒い中でも手指消毒を実践してもらい、感染拡大防止につなげようとするアイデアであり、評価できる。

共感性

寒い屋外でも、基本的な感染防止行動である手指消毒をしようと思わせるアイデアは理解が得られやすい。また、イベント参加者はカイロも除菌ジェルも用意していないことも多いと思われるため、一定の需要が見込まれる。

実効性

寒い中でも手指消毒を回避しなくなり、感染防止効果を高めるアイデアである。また、イベントに限らず、冬季のアウトドア活動などでの利用も考えられる。

独創性

実体験から発想を得て、エコカイロと除菌ジェルを組み合わせたアイデアはユニークである。

実現性

カイロと除菌ジェルを組み合わせることは可能である。なお、カイロの片面がジェルの袋になっていることで、カイロの温める効果を低減させてしまうことや、ジェルにはアルコールが含まれるので、温めることによる安全性などを十分検討する必要がある。

アドバイザーからの講評

北海道の冬のイベントでは、屋外で飲食を提供するものも多く、寒い中でも手指消毒を実践してもらい、感染拡大防止につなげようとするアイデアであり、評価できる。

共感性

寒い屋外でも、基本的な感染防止行動である手指消毒をしようと思わせるアイデアは理解が得られやすい。また、イベント参加者はカイロも除菌ジェルも用意していないことも多いと思われるため、一定の需要が見込まれる。

実効性

寒い中でも手指消毒を回避しなくなり、感染防止効果を高めるアイデアである。また、イベントに限らず、冬季のアウトドア活動などでの利用も考えられる。

独創性

実体験から発想を得て、エコカイロと除菌ジェルを組み合わせたアイデアはユニークである。

実現性

カイロと除菌ジェルを組み合わせることは可能である。なお、カイロの片面がジェルの袋になっていることで、カイロの温める効果を低減させてしまうことや、ジェルにはアルコールが含まれるので、温めることによる安全性などを十分検討する必要がある。